お兄ちゃんができました。
ああ。なんて言う素敵な笑顔。
ここに私とお母さん以外の女子がいたらどうなるだろう。
……想像するのも嫌だ。
ふぅ、とため息をつくと志月くんは誠さんとお母さんのほうを一瞥する。
「――ねぇ、ハル」
「はい? ……え?」
ハル?
咄嗟に返事をしたものの、聞きなれない単語に小首をかしげる。
ハルって何?
不思議に思って志月くんを見ると、彼の目は確かに私を捉えていて。
私は目を瞬かせた。
そんな私の反応に、彼は笑顔で小首をかしげて見せる。
「どうしたの?」
「あの……ハル、て?」
「うん? キミのあだ名だよ」
「私の?」
うん、と彼は微笑を浮かべて頷いた。
あ、そっか。私の名前、陽花だから……。
だから、ハルなんだ。
納得して頷いて、私はクスリと笑みを零す。
それにしても……、なんて可愛らしいあだ名なんだろう。
ここに私とお母さん以外の女子がいたらどうなるだろう。
……想像するのも嫌だ。
ふぅ、とため息をつくと志月くんは誠さんとお母さんのほうを一瞥する。
「――ねぇ、ハル」
「はい? ……え?」
ハル?
咄嗟に返事をしたものの、聞きなれない単語に小首をかしげる。
ハルって何?
不思議に思って志月くんを見ると、彼の目は確かに私を捉えていて。
私は目を瞬かせた。
そんな私の反応に、彼は笑顔で小首をかしげて見せる。
「どうしたの?」
「あの……ハル、て?」
「うん? キミのあだ名だよ」
「私の?」
うん、と彼は微笑を浮かべて頷いた。
あ、そっか。私の名前、陽花だから……。
だから、ハルなんだ。
納得して頷いて、私はクスリと笑みを零す。
それにしても……、なんて可愛らしいあだ名なんだろう。