【短編】疾風恋心
シュン、と肩を落として悲しい表情を見せる林クン。
それは明らかに"わざと"
そんな行為に嫌な予感をすぐ働かせることが出来る私は、
相当林クンに………
惚れている。
ジリジリと2人の距離を縮める。
ほら!ほらほらほらぁ!!!(泣)
「ごっごめん!!
だって林クンが転ばないとキャプテンが一位になれないから…っ」
「言い訳は聞きたくないね。
それに俺の前で他の男の名前出すなよ。」
ええええええええ!!!
さっき「言い訳はいいよ」って許してくれたのに!!
ってか他の男の名前って"キャプテン"でも駄目なの?!
矛盾した彼の束縛発言に私は言い返せるワケもなく………。
自分の発言に後悔してる間に……
「んっ…!」
唇を奪われた。