【短編】疾風恋心
2
修学旅行が終わってすぐに練習が始まった。
私自身、体力には自信がなく、
選手として出場するのは、
全員強制参加の100M走と走り高跳びだけ。
昼休みや放課後に各学級グラウンドで練習に励む。
林クンは、いろいろ出場するみたい。
ある時は400Mを走ったり、
気が付けば砲丸投げもやってたり…。
…かっこよすぎでしょ。
「おい、芽衣子。
すっかりノロケまくりやがって。」
「奈々!(ビックリしたー…)」
「誰のお陰で今のノロケ芽衣子が居ると思ってんの。」
あ……。
私と林クンのキューピットをしてくれた友達の奈々。
ホント、感謝してます。