黒ずきんちゃん
「はぁ…はぁ…はぁ…。」
私達は今家庭科室に逃げてきたところだ。
「黒ずきんは赤ずきんが苦手なんだって。なんでもいいから赤い布を探すよ。」
詩織は私のために色々と調べてくれていた。
それから赤い布を探しながら黒ずきんのことを教えてもらった。
「明日まで…逃げ続けないといけないの…?」
1日もあいつから逃げるなんて、休める暇もない。
「大丈夫。私がついてるよ。一緒に逃げ切ろう?ほら!赤い布あったよ。」
ほんとに詩織が助けにきてくれてよかった。
「とりあえず赤い布を被ってここを出よう。絶対に離れちゃダメだよ。」
「わかった!」
私達は赤い布を被り、家庭科室をあとにした。