黒ずきんちゃん

「はぁ…はぁ…はぁ…。」

私達は今家庭科室に逃げてきたところだ。

「黒ずきんは赤ずきんが苦手なんだって。なんでもいいから赤い布を探すよ。」

詩織は私のために色々と調べてくれていた。

それから赤い布を探しながら黒ずきんのことを教えてもらった。

「明日まで…逃げ続けないといけないの…?」

1日もあいつから逃げるなんて、休める暇もない。

「大丈夫。私がついてるよ。一緒に逃げ切ろう?ほら!赤い布あったよ。」

ほんとに詩織が助けにきてくれてよかった。

「とりあえず赤い布を被ってここを出よう。絶対に離れちゃダメだよ。」

「わかった!」


私達は赤い布を被り、家庭科室をあとにした。
< 17 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop