黒ずきんちゃん
今は大体夜の2時ころだった。
外はもう真っ暗で、体力もなくなってきている。
ほんとに赤ずきんを被ってればいいのかな…。
「芽依!?後ろっ…!!!!!!」
え…?
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
黒ずきんが現れた。
詩織が殴ったせいか、顔が少し歪んでいる。
だが、黒ずきんは襲ってこない。
こっちをまじまじと見ているだけだ。
「芽依…、逃げるよ。」
私は詩織に手を引かれ、走った。
途中、後ろを振り返った。
黒ずきんが、ものすごい形相でこっちをみてた。