黒ずきんちゃん

もしかして、黒ずきんが襲ってこなかったのは赤ずきんのおかげかもしれない。

「芽依、もう大丈夫。少し休もう。」

わたし達は廊下で休むことにした。

もちろん廊下は真っ暗で、月の光に照らされているとこしかよく見えない。

「詩織…、ごめんね…。助けに来てくれてありがとう…。」

私は声を振り絞って感謝の言葉を詩織に言った。

「私こそ、遅くなってごめん。2人で逃げきろう。絶対離れちゃダメだよ。私達はこれからもずっと一緒にいるんだからね。」


詩織の言葉は心強かった。


これからもずっと…一緒にいれるよね。


絶対逃げ切らなきゃ。

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