黒ずきんちゃん
10分くらい休んだあと、再び歩くことにした。
「詩織、喉乾いちゃった。そこの水道で飲んできてもいい?」
叫んだり走ったりしてたせいか、喉がカラカラだ。
「わかった。私が周りをみてるから、その間に飲んで。」
詩織はほんとに優しい。
ゴクッゴクッ…
ふぅ…。生き返った気分だ。
「あれ…詩織…??」
さっきまで後ろにいた詩織がいない。
まさか黒ずきんに連れていかれたんじゃ…。
私がもっと周りを見ていたら…。
とにかく、探しに行かなきゃ。