黒ずきんちゃん
それにしても…重い。
普通、女子にこんな重いもの持たせるか?
歩き続けること10分。
はぁ…はぁ…やっとついた…。
ガラッ
ドサッ
ふぅ…。
帰るか。
前来た道を戻る。
今何時だろ。
4時42分…。
まさかね。
あんなの迷信だ。
迷信だと分かってるのに、一人だとどうしても怖くなってしまう。
タッタッタッタ
自然と歩く足が速くなる。
ピタッ
歩く足が止まった。
「え…。」
曲がり角から覗いている…あれはなに?
黒い…。
フードみたいなのを被ってる。
でも…頭の位置が…低い…。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
私は全速力で逃げた。
な、なにあれ…!?
人形!?
う、動いている…!!
「いや…だ、誰かぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あの人形らしきものは私を追いかけている。
もしかして…あれが黒ずきんちゃん…??