秘めた想い
「………もしかして、気になる?」
佐々木は一歩近づいて、あたしに合わせるように背中を丸めた。
今まで隠してたくらいなんだから、
好きな人のこと話したくないはずなのに、
なんでそんなこと聞くんだろう。
「……………やっぱうそ。今のなし」
あたしが首を傾げると、佐々木はまたため息をしてしゃがみこんだ。
「あ~あ。
今の風でまた落ち葉が……
もうキリがないから終わろうぜ」
さっきまで熱心に掃除してたのに、佐々木は急に冷めたようす。