【死場】~連続変死ミュージカル~
「ビックリしたよ。美夏ちゃんが立候補した時は」
レッスン後の帰り道、元気、美夏、とも、紗雪の4人は、駅へと歩く。
「お祓いはしたって聞いたし、ダイジョブでしょ」
明るく笑って、美夏は元気を見上げ、
「それになんかあったら、元気くんに助けてもらうからだいじょーぶ!」
「えぇ!?僕ぅ!?」
「あはは!じゃあ私あっちだから、バイバイ!次は稽古場でね!」
手を振って駆けていく美夏を見送ると、三人は肩を落とした。
美夏の手前、明るく振舞っていたのだろう、一様に暗い表情を浮かべた。
「仕方ないよ」
ともが元気の背中を押した。
「結局、誰かは選ばれてたんだから・・・」
「うん・・・」