ストロベリー・キス・マジック
「好きだ、アヤカ。もう一度やり直そう」
涙が溢れて言葉を発することができないあたしは、首を縦に振った。
あたしは2年ぶりのキスをした。
2年の時を埋めるような熱いキス。
あのときみたいな甘酸っぱいキス。
──ストロベリーみたいな甘酸っぱいキス。
自然とあたしの腕はミナトの首にまわっていた。
そして、ミナトの腕はあたしの腰に。
先ほどと同じように、でも優しく、ベッドに倒された。
ミナトの舌と手があたしの体を這う。
そしてあたしたちはひとつになった。