ストロベリー・キス・マジック


部屋に入るなり、シャワーを浴びることなく2人でベッドに雪崩れ込んだ。




ムードも何もない。


ただ、お互いの欲望を果たすだけ。




一糸纏わぬ姿となりベッドに横たわる。




あたしと彼を繋ぐのは彼のツバ。



結局、そんな関係なのだ。





彼はなかなかかっこいい。


少しながい黒い前髪から見せる知的な表情、そして、いたずらっぽい笑み。




素敵だなあって思うんだ。


だけど好きになれない。


そういう話になることもない。


体を重ねるだけだ。


< 3 / 13 >

この作品をシェア

pagetop