ストロベリー・キス・マジック
ベッドルームに通されると、ベッドに腰かける彼の腕の中にお招きされた。
初対面のはずなのに安心感があった。
「ねえ、帽子とらないの?」
彼の腕の中で問いかける。
「とって欲しいの?しょうがないなあ」
ツバをつかみ彼はキャップを取った。
「ミナ……ト?」
そこには、あたしが知る男がいた。
初キスの相手。
そのままあたしはベッドに倒され服を脱がされた。
「ミナト?ちょっと待ってよ、あたしのこと覚えてないの?」
目に涙がたまってきた。
視界がぼやける。
「すぐ泣く癖…治らないな」
ミナトは腰を振るのをやめて体を起こした。
あたしも脱がされたパーカーを羽織り、ベッドに腰をかけた。