〖短編〗2度目のサヨナラ。

だって、言ったら目立つ。



目立ったら、せっかくここまできたのに…



全部台無しになる。







『………………ッ、』



あたしは、こっそりと教室を抜け出し、それからダッシュで屋上に向かった。





…なぜだろう。


体が勝手に動く。


屋上までの道のりを知らないはずなのに…












やっぱり、前に一度きたことがある?






















そう思うと同時に、あたしは屋上のドアをめいっぱい力強く押し開けた。





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