〖短編〗2度目のサヨナラ。
告白
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───…
公園での蓮との会話から、はや一週間。
考えすぎて、頭がパンクしそうだ。
…としても、宏斗の下校にひっついていかないわけにはいかない。
だからとりあえず、一時休戦。
『宏斗、蓮って知ってる?』
宏斗は相変わらずのだんまりで、“知ってる”とも“知らない”とも言わなかった。
『あの、ね。
ごめん、あたし宏斗に謝んなきゃ。
蓮がね、言ってたの。
あたしがここにいるってことは、幼なじみが死んだってことなんだって。
ごめんね、宏斗。
ごめん、ね……ッ?』
涙が溢れてきて、止まらなくなる。
すると宏斗は、急に立ち止まった。
振り返った宏斗の顔は驚いていて、なぜか悲しそうで。
『宏、斗…?どうし』
「─────……泣いてる。」
それだけ言うと、宏斗は今歩いてきた道を、全速力で戻りだした。
『宏斗……!?
あッ………!!!
宏斗ダメ、危ない!!!!!!』