〖短編〗2度目のサヨナラ。
トラックが、宏斗に迫る。
気が動転していたのか、宏斗は赤信号を渡ろうとしていた。
宏斗が、死んじゃう…………!!
あたしはこのまま、宏斗の笑顔も、泣き顔も見ずに宏斗を失うの?
そんなの、絶対にいやだ。
この手が、届けば。
宏斗は助かるのに。
この思いが届けば。
あたしは救われるのに。
宏斗、死なないで。
、、
勝手に来るなんて、許さない。
届け。
(届け…!!)
『届けぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!!』