〖短編〗2度目のサヨナラ。
ドサッ
ブルルルルル…
宏斗が飛び出そうとしていたところをトラックが通り、悠々と風をきっていった。
でもあたしには、そんな事どうだってよかった。
『とど、いた…!!』
きっとあたしの顔は、涙ですグシャグシャだろう。
宏斗は冷静に戻ったみたいで、驚いた顔に恐怖を混じらせていた。
『宏斗……』
今なら、伝えられる気がする。
ねぇ、あたしもそろそろ、
救われたいんだよ。
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