〖短編〗2度目のサヨナラ。
「………………。」
「…俺、《アイツ》に…呼ばれた気がしたんだよ。
“オマエもこっちに来い。
オマエが追いかけていればこうならなかったんだから。
オマエのせいなんだから。”
そう言われた気がした。
でも、横断歩道に出る瞬間…」
あたし、助けたんだよ。
宏斗に手が届いた。
あたしは救われなかったけど、宏斗が救われたことであたしも半分救われたかな。
、、、、、、、、、、
「急に全身の力が抜けて………
その場にへたり込んだんだ。」
な、に…言ってるの?
あたしが助けたんだよ?
『宏、斗…?』
「ハハッ…
ありえねぇだろ?
、、、、、、、
俺以外そこには誰もいなかったのに。」