〖短編〗2度目のサヨナラ。

2度目のサヨナラ




─────────
──────
───…



…そう、そのまま進んで。


あたしについて来て。





『ゴメンね。もう少しだから。』


小さな山を、あたしと蓮とヒロが登っていく。



でも、“見えない人”から見たら、蓮とヒロだけが山を登ってる。





『………ほら、あそこ。』



あたしは、山のてっぺんを指差した。






そして、蓮が再び進もうとしたところで、




「ッ離せよ!!!」



ヒロが、蓮の手を振り払った。





< 60 / 72 >

この作品をシェア

pagetop