〖短編〗2度目のサヨナラ。
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「瑠羽、オマエなんで俺に引っ越しのこと言わなかった?」
「…………っ、誰から聞い「答えろ」
「……ッだって、その…」
「言い訳できんならしてみろよ。」
「……ッあ、ごめんな、さい…」
「…理由を聞いてんだ。
謝れなんて言ってねぇ。」
「ヒロ、怒ってる…?
怖い…」
「怒ってる?怖い?
当然だろ!!!
怒らないバカがどこにいる!!?
なんで俺に黙って、明日転校なんて……!!」
「…だって、サヨナラ言いづらいじゃん。」
「そんなことで……ッオマ「じゃあ!!!
……いつ言えばよかったの…………ッ!?」
「……それ、は」
「担当医の先生にはもうあと1ヶ月も持たないって言われた!
こんな未来のない体で、転校する?言える訳ないでしょ!!!
転校しても、どーせ死ぬクセに!!
どーせ醜い姿になって死んでいくクセに!!
こんな身体ッ…………!!!
…だから、ヒロの中ではせめて……ッ!」
せめて、綺麗なままでいたかったの。