好きになった人はホモ。
「じゃあな、秋彦・・・。平沢のこと・・・頼んだぜ」
そう言って教室を出て行く真崎。
私は音を立てずに廊下の角に隠れた。

秋彦・・・ショックだよね・・・。
でも、私もショックだわ・・・。
秋彦がどういうつもりで私と付き合ったのか、どう思っていたのか知りたい。
それと――
ゴメンね、秋彦・・・。
私が真崎に手紙書いたせい。
逃げたかった真崎にキッカケを与えてしまったせいで、今秋彦は傷付いてる・・・。
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