好きになった人はホモ。
帰り道で、私は昼休みの二人の会話の内容を聞けた。

「平沢と・・・付き合い始めた。お前と別れたってきいたから」
そう真崎に告げられた秋彦は、しばらく沈黙していたらしい。
――だが、ゆっくりと口を開くと、

「・・・良かったな」
「え?」
「オメデト」
秋彦は無理して寂しそうに笑ったらしい。

それを真崎は、
『やっぱりまだ・・・お前に未練があるのかもな』
そんなふうに受け取った。
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