好きになった人はホモ。
再び真崎に視線を戻すと、他のクラスメイトの視線の合間を縫って、グッと私に親指立てた。
あ・・・。
お願い・・・聞いてくれるんだ・・・。
ぺこ、と軽く頭を下げると、顔を真っ赤にしてコクコクと頷きながら、逃げるように自分の席へと走っていった。
真崎の席=秋彦の前、だ。
「オス。心配したし。返信しろよな」
真崎の背中に向かって言う秋彦。
やっぱりさっきメールしたんだ・・・。
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