うさぎ姫とおおかみ執事
「手錠をかけられたまま、よくも逃げ回りましたね…」

じりじりと後ずさると、背中に窓があたった。

ーあとがない…


あたしは思い切りクラディスを睨み付けた。 
けど、見上げた先にはそれ以上に冷たい瞳があたしを見下していた。

「レアの名前を言うな…」
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