うさぎ姫とおおかみ執事
ラクティスは黄金の国。 


初めて見た私の印象だ。 アラビア調の装飾、煌びやかな宮殿…


うさぎのあたしなんかに、ライオン達が頭を下げひざまづく。 


「…なんだこの状況は」
臆してつぶやいた私に気付いたのか、ノアールがニヤっと笑う。 


「はっは、お前は大事な大事な、食料だからな!」

「な、あたしを食べるつもり?!」 

「別の意味で…」

「ノアールぼっちゃま!」ルキじいやがノアールを睨んだ。 


「ノアール様、大事な姫君をからかわないでください。」
ぴしゃりとレアがいい放つ。 

「じょーだんだしぃ。」
< 139 / 140 >

この作品をシェア

pagetop