うさぎ姫とおおかみ執事
「さ、ラヴィさま、お支度が出来ましたよ!」

リリィが導いた鏡の前に立つと、いつもより濃い化粧の自分が写る。 


「んげ、化粧キライ…ケバい…」

「お美しいですよ、ラヴィさま。この国で一番!ラヴィさまは美人ですよ。」 

あたしの長い、金色の巻き髪にリリィがくしを通してくれる。 

「さぁ、みんな大広間でお待ちですよ。」
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