うさぎ姫とおおかみ執事
次の朝、リリィが部屋に駆け込んできた。 

「姫さま、お体の具合は大丈夫ですか?!」

「大声出さないでよ、リリィ。ちょっと頭痛がするだけで、体はいたってピンピンよ。」 

「よかったです…」


安心したのか、フラフラとリリィが床に座る。 

「リリィこそ大丈夫?」

「わたしは大丈夫ですよ、姫さま。心配ありがとうございます。」

いつもの笑顔に、あたしは安心した。
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