うさぎ姫とおおかみ執事
「ラヴィ、昨日は辛い想いをさせてしまったな…。」

部屋の一番奥の玉座に父上は座っていた。 
玉座の隣には、昔から父上に仕えている執事うさぎのフレアが膝まづいている。 

「びっくりしたけど…レアが居てくれたから大丈夫だったよ。」


「ドーリア王国は今までも度々、この小動物諸国を束ねるヴァルシュタイン大国を狙ってきた。これからも我々は戦っていかねばなるまいな…。」 

「…?!」

あたしは知らなかった。 生まれるは動揺。

「この国が、小動物諸国のトップにたつ国だったの…?」
< 58 / 140 >

この作品をシェア

pagetop