うさぎ姫とおおかみ執事
フレアがおもむろに口を開いた。 


「このことを国王さまは、ラヴィ姫が成人するまで黙っているとおっしゃられましてな…。」


あたしは。 



なんて重すぎるものを、背負ってしまうことになるのだろう…

「父上…。」

「なんだ?ラヴィ。」

「あたし、こんなんで父上の後を継ぐことができるの…?この国のことなんて、何一つ知らないんだよ…?こんなんで…」
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