うさぎ姫とおおかみ執事
部屋に着くと、ドサッとソファに腰を下ろした。
成人を迎えるまでは何も考えず、ただ世話してもらって暮らしてきた。
一国の姫としての自覚を持つこともなく…
「なんて呑気だったんだろうな。」
「ご自分のことですか?」
レアがあたしに暖かい紅茶をすすめながら問い掛ける。
答えはしなかった。
王としてのプレッシャーと戦ってきた父上を支えようともしなかった、自分があまりにふがいなかった…
成人を迎えるまでは何も考えず、ただ世話してもらって暮らしてきた。
一国の姫としての自覚を持つこともなく…
「なんて呑気だったんだろうな。」
「ご自分のことですか?」
レアがあたしに暖かい紅茶をすすめながら問い掛ける。
答えはしなかった。
王としてのプレッシャーと戦ってきた父上を支えようともしなかった、自分があまりにふがいなかった…