うさぎ姫とおおかみ執事
心臓が飛び出してしまいそうー 

「ラヴィ姫、あなたの背負ったものは、とてつもなく大きい。この華奢な肩で1人で背負えるとは思っていません。」

「でも…」


あたしの頬にふれるレアの手から、暖かさが伝わってくる。 

「だからわたくしも、一緒に背負います。あなた一人に全てのしかからないよう…。慰めなど容易いもの。命をかけて、生涯お供するつもりです。」


あたしはレアに見つめられて、固まっていた。 

「レア、どうしてそこまであたしに仕えようとするの…?」
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