うさぎ姫とおおかみ執事
あたしが姫だから、それだけではないと思う。 

「命をかけるだなんて、どうしてそこまでしてくれるの?父上の命令?」


「…いえ。」

答えるとレアが一瞬、遠い目をしたように見えた。 

「いずれ話すことです…。」

それだけ言って、レアはあたしの頬から手を外した。
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