うさぎ姫とおおかみ執事
たまに分からなくなる。 あたしの知らない目をする。 


どこか悲しそうな顔で、あたしを見る。 


あたしは切なくなって、胸が苦しくなるんだ。 

「分かった…もういい。」

この人を、あたしは知りすぎないほうがいいんだ、きっと。 

「姫、明日はライオンの国から王子が来国します。今日はお早めにおやすみになってください。」

「うん…。」
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