うさぎ姫とおおかみ執事
朝を告げる大時計台の鐘の音が、ヴァルシュタインに響き渡った。 

「おはようございます、ラヴィ姫。」

涼しい顔で、レアが朝食の支度をしている。 

布団からボーッと、あたしはしばらく見ていた。 

「さぁ、早く起きてください。今日は忙しいですよ!!」
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