うさぎ姫とおおかみ執事
疲れて部屋に戻った時にはもう夜の二時を回っていた。 

今日は一晩泊まるということで、酔い潰れたノアール王子があたしのベッドで寝息を立ててる。 


「しょうがないな、ライオンの国の王子とあろうものが、酒に飲まれるとは…」 

「ラヴィ姫も、初めてお酒を飲まれてフラフラでは?」

「うん…ちょっと頭が痛いんだ…。」


ふわっとあたしの体を何かが包んだ。 


「…レア?」

「しばらく…介抱してさしあげましょう。」
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