うさぎ姫とおおかみ執事
「おおかみのあなたがうさぎのあたしに仕えるなんておかしいもの。逆よ、普通。」


レアがニコッとあたしに微笑みかけた。 

「姫はまだ若く、おいたわしい…。親のような気分で、わたくしはいつもいるんです。」

「親のような…?」


あたしの肩を抱く手から温もりが伝わってくる。 


「亡きヴァルシュタイン・セシリア様の…ラヴィ姫のお母様の代わりに、わたくしはなりたいんですよ。」
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