うさぎ姫とおおかみ執事
「ーえ。」


酔いが一気に覚めたようで、あたしは目を見開いた。レアの口から母上の名前が出てくるなんて、思いもしなかったー 


「母上のこと…知ってるの?」

レアが切なげな目で、あたしを見た。 

「レア…?」


どうしてそんなに切なげな、悲しそうな目をするの? 

「姫、もうお休みになってください。」
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