うさぎ姫とおおかみ執事
父上…国王が城の門に、執事うさぎのフレアと共に立っていた。 

「ラヴィの祝いのために、遠方からありがとう。ぜひラヴィに大ラクティス王国を見せてやってほしい。」

「丁寧にありがとうございます、ヴァルシュタイン国王。こんなに可愛い姫君なら、いくらでも俺が国内案内しますよ!」

ノアールがぺこりと父上にお辞儀をする。 

「行ってきます、父上。」

「気を付けてな、ラヴィ。何かあったら、必ずレアが守ってくれる。」

ちらっとレアの顔を見ると、あたしに頷いてみせた。
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