〝好き〟の間違い探し
〝好き〟の間違い探し








「は⁈」

「あんたらそれ、ほんまに言ってんの⁈」



あたしと達郎の声がリビングに大きく響く。

怒りとか、困惑とか、そんな感じ。

ぐちゃぐちゃなん。






今日は12月25日。

あたしらは最初の予定通り、クリスマスパーティーに参加していた。



昨日はふたりしてひどい顔で、外に出られるような感じとちゃうかった。

せやから、一緒の時間を過ごしても、結局デートは出来ひんくって。

それじゃあんまりやし、せめて25のパーティーは参加しよかってなってん。



そんでパーティーに各自持ち寄った美味しいご飯をつまんでいると、ちえたちから予想もしてへんかったカミングアウトをされた。











──────あの罰ゲームの交際は、ちえたちに仕組まれとったって。











あたしが次に告白してきた人と付き合うことになったから、他のヤツらの邪魔をしつつ達郎が告白するようにけしかけたんやとか。

無駄に面倒なことしとったんやな。








< 62 / 69 >

この作品をシェア

pagetop