ぼくのモナリザ
2時間後。
大賑わいの海の家『ずっこけ節』で僕たちは昼食をとった。
焼きそばをやけ食う僕と、それをうっとりと見つめる純ちゃん。
イチャイチャが止まらない健介カップル。
「純ちゃん・・・」
「なぁに?渉くん」
「うわぁあなんかお母さんに見守られてるみたいやでソレ」
突然の名前呼びからは違和感しかない。
若いお母さんに見守られ、焼きそばを食いまくる18歳。(冬生まれ)
「渉くんほんまに天使。
色白で猫ちゃんみたいやわ」
「・・・」
「チワワっていうんかな?」
「(それ犬や)」
「まつ毛長いんやなぁ、くっきり二重やし。
メイクのしがいがありそうや」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
純ちゃんは、予想外のアホやった。
僕をも超越する変態さ加減。
あ、そもそも僕は変態ではない。