ぼくのモナリザ
「こら純!あかんでぇ?
 わーたん困ってはるや~ん。
 はい、健ちゃん☆あーん」

「あーん☆」

人目を気にせずイチャつくこいつらだれかどうにかして。
あとわーたんやめてほんま。

「渉、純ちゃんに口説かれてるん?
 男なら自分からいかなあかんやろ」

「ごふっ
 うるさいで健介!お前化粧されたいんか!」

「俺が舞妓似合うと思うか!?」

「思うわけないやろ!ごめんバカ!」

僕にも舞妓は似合わんけどな!?

「健介くん、渉くんと毎日一緒におれて幸せやな。
 横顔なんて赤ちゃんみたいちゃう?
 ほっぺたぷにぷにやし、幸せやろなぁ。
 変な気起こさんように、気をつけな・・・」

「変な気起こしてる純ちゃんに言われたないと思うで」

「ちゃうの~これは溢れ出す母性なの~」

「純ちゃん、おかしい!」

もう純ちゃんは、僕の中で変態さんや。
おかしい、おかしいぞ。
今日はこんなことになるはず無かったのに。
僕は可愛い女の子と灼熱のラブサマーを過ごすはずやったのが、
なんで赤ちゃんだの化粧したいだの言われなあかんねん。
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