ぼくのモナリザ
「今度、お姉ちゃんのちっちゃいブランドがファッションショーやんねん。
 モデルが足りひんゆうて、バタバタ。
 會村くんが出てくれたらうれしいな~!」

は!?

「お姉ちゃん大喜び☆
 ちょこっとテレビもくるで!」

「女装してテレビデビューなんて嫌やで僕!」

「女装ちゃう!メイクや!」

「けど姉ちゃんのブランドて女ものやんけ!」

「男女兼用なんや!
 青文字系というか、そっちや!
 ちょいとロックやから大丈夫。」

「あかんあかん、僕の頭ぐちゃぐちゃや。
 ていうかお姉ちゃんブランド立ち上げてるってすごいな!
 そこは素直にすごいと思うで。
 思うけど、けどや、僕、え、えええええええ!
 健介ええええええええええええええええ!」

真夏のビーチで人目もはばからず、僕はアホになった。
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