Dear~親愛なる君へ~
散歩以外のときでも、いつも「ちび」と一緒だったから、私が家から出ただけで、「ちび」は立ち上がって嬉しそうにしてくれた。

ご飯をあげる時も、ちゃんと「おすわり」をして「お手」と「おかわり」をしてくれた。

ジャーキーなんかのおやつを、どんなに小さくしてからあげても、「ちび」は私の手を噛まずに器用に食べていた。

いつもは家の外にいたけど、台風の日や雷が鳴っている日なんかは、「ちび」は玄関にいた。
それが嬉しくて、私はその日は食事の時間以外、ずっと「ちび」と一緒にいた。

私は、そんな日々が当たり前だと思っていた。


でも、そんな楽しい日々は長くは続かなかった・・・
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