睡魔
「きこえるだけだ。盗み聞きしたと責められるなら心外だぞ。

独り言を言うオマエが悪い。

偶然きこえたのだ。そのへんにいるのだろう。」


「睡魔の声が偶然聞こえる人間なんているのかよ。」


「さあ?いないんじゃないか。」


「……おまえはなんだ。悪魔か?」


「ふつうの人間だが。」
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop