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まず、発想がおもしろい。 脳から起こる現象を、「睡魔」という生き物にしてしまった。 擬人化した作品は多々あるけれど、こんな作品は初めて読んだ。 そして、それが見えて、何事もないように会話する人。 しかも悪魔にむかって頼み事。 後によくよく考えてみると、なぜ見えたり話せたりしたのか、なぜ眠れなかったのか、と、いろいろ疑問がわいてくるが、正直、おもしろいからどうでもよくなる。 それほどのユーモア。 電車の中でにやにやと笑いながら携帯を見ていた私は、さぞかし気持ちの悪い奴だっただろう。