年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「残してくれてたんですね」
週末うちに来た由也くんはお揃いの箸や湯呑みを見て言った。ご飯を食べて終えて、結婚情報誌をめくりながら挙式やドレス、旅行の手配など相談していた。
「うん。同期のコにね、ちゃんと別れるまで3ヶ月掛かるって言われてさ。3ヶ月どっぷり思い出に浸ったら処分しようかなって」
あの日、料亭でお寿司をご馳走になった日からちょうど3ヶ月だった。コンビニ本社のロビーでばったり由也くんと会って。きっと運命だ、鉄塔の神様が由也くんと別れちゃいけないって引き合わせてくれたんだ。毎週通ってたから私を見捨てはしなかったんだ。
「あんな別れ方をしたから、もう挨拶もしてくれないかと」
「あんな……?」
「ほら料亭で」
「ごめん、私パニックになったみたいで記憶飛んでるの」
私はパニックになって記憶を無くしていた。だから覚えていない。
「そこまで追い詰めてたんだ、僕……」
「って私、何してたの?」
「あ、うん。綾香さんね」
週末うちに来た由也くんはお揃いの箸や湯呑みを見て言った。ご飯を食べて終えて、結婚情報誌をめくりながら挙式やドレス、旅行の手配など相談していた。
「うん。同期のコにね、ちゃんと別れるまで3ヶ月掛かるって言われてさ。3ヶ月どっぷり思い出に浸ったら処分しようかなって」
あの日、料亭でお寿司をご馳走になった日からちょうど3ヶ月だった。コンビニ本社のロビーでばったり由也くんと会って。きっと運命だ、鉄塔の神様が由也くんと別れちゃいけないって引き合わせてくれたんだ。毎週通ってたから私を見捨てはしなかったんだ。
「あんな別れ方をしたから、もう挨拶もしてくれないかと」
「あんな……?」
「ほら料亭で」
「ごめん、私パニックになったみたいで記憶飛んでるの」
私はパニックになって記憶を無くしていた。だから覚えていない。
「そこまで追い詰めてたんだ、僕……」
「って私、何してたの?」
「あ、うん。綾香さんね」