年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
『僕は平気じゃない。綾香さんのためを思って』
『私のため~?? なら“会社より綾香を選びます、社長が何と言っても俺は綾香と結婚する”って言ったらどうなの』
『綾香さんなら分かってくれると思ったのに』
『そんな都合のいい台詞、どうせ最初からポイ捨てのつもりだったんでしょお? おっぱいに顔を埋めた~い、とか、挟んで~、とか』
『綾香さんは僕をそんなふうに見てたの??』
『うん』
『綾香さん、酷いよ!』
『酷いのはどっちよ! あ~も~頭に来た、うちに帰ったら全部塩まいて燃やしてやる! パジャマも湯呑みも箸もマフラーもっ』
私はむっくりと立って玄関に向かった。