年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 ただ何となくだった。あの橋の上みたいに心の拠り所があったらいいと思った。


「分かりました。国内で挙式してからだと海外は……」
「じゃあそのまま国内」
「でも」
「いいじゃん、最初に贅沢したら後が苦しいし」
「なら一緒に星を眺めましょうか」
「うんっ!」


 星を見るならここはどうですか、と由也くんは情報誌のページを開く。私はこの教会が綺麗、宿はここがいい!、と指を差した。由也くんは、はい、とニコニコしながら頷いた。


「あとドレスは……。こんなデザイン、どうですか」
「ええっ、露出しすぎ! だだだ駄目っ、恥ずかしいし皆様の目が潰れるし」
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