年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 自然と目をつむる、唇が重なる、押し倒される、キスが濃くなる、由也くんの唇が下りて首筋を這う、由也くんの手がモゾモゾと動く……。


「ひ、暗くしてっ」
「駄目です」
「やだ、恥ずかしい!」
「綺麗ですから。なんなら鏡を……」
「ぎやーっ!」


 両足をバタつかせて抵抗すると、由也くんはクスクスと笑った。


「冗談です」
「ヒドい」
「綾香さん面白いから」
「年上をからかうな。由也くんってひょっとしてS」
「かもしれません」
「ええっ」
「今頃気付くなんて綾香さんは鈍いですよ」
「ぶう」


 私は拗ねて唇を尖らせた。由也くんはそのタコ唇にキスをする。頬や耳にも唇をやり、綺麗ですと言いながら私の服を脱がせていく。幸せだった、溶けそうなくらい。由也くんの隣で憧れのウェディングドレスを着て教会で式を挙げられるなんて夢みたいだった。忘れようとしていた3ヶ月が嘘のようだって。

 結局はそのまま由也くんを受け入れて、甘い甘い余韻に浸っていた。




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