年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「カマキリじゃなくてナメクジ」
「てめぇ……」
鎌谷は私のマグを奪うように取り上げると、残っていた俺様コーヒーを流しに空けた。
「ちょっ、勿体ないじゃん」
「馬鹿に飲ませるコーヒーは持ってないんでね」
「えっ」
「お前だってナメクジのコーヒーなんか飲みたくねえだろ??」
鎌谷は自分のマグだけを洗うと給湯室を出て行った。
それから鎌谷とは挨拶すらしない日が続いた。本当に呆れたんだろう、愛人宣言をした私に。私も朝に給湯室に行くのは辞めた。自販機で缶コーヒーを買ったりコンビニでオレンジミルクティを買ってから出勤した。ちょっと寂しかった。本社にいる同期で一番近い部署にいたし、腹を割って話せる間柄だったし、何より一番の理解者だって信じてたから。
「てめぇ……」
鎌谷は私のマグを奪うように取り上げると、残っていた俺様コーヒーを流しに空けた。
「ちょっ、勿体ないじゃん」
「馬鹿に飲ませるコーヒーは持ってないんでね」
「えっ」
「お前だってナメクジのコーヒーなんか飲みたくねえだろ??」
鎌谷は自分のマグだけを洗うと給湯室を出て行った。
それから鎌谷とは挨拶すらしない日が続いた。本当に呆れたんだろう、愛人宣言をした私に。私も朝に給湯室に行くのは辞めた。自販機で缶コーヒーを買ったりコンビニでオレンジミルクティを買ってから出勤した。ちょっと寂しかった。本社にいる同期で一番近い部署にいたし、腹を割って話せる間柄だったし、何より一番の理解者だって信じてたから。